偏差値29のサラリーマン生活

高校当時の偏差値29。2浪して大学。その後は広告代理店→ITベンチャー→ITホワイト(今)。営業畑をせっせと耕すドブ板営業。これまで飛び込み、テレアポ、徹夜で迎えたコンペ、クレーム処理などなど営業っぽい事を一通り経験

「お前は変わったな」といわれる

ハバネロ食ってばかりのお前が

「お前は変わったな。ハバネロ(スナック菓子)食べてばっかりだったのに。」

友人の一人 S が酔っぱらってくると、決まって私に言う台詞だ。これを聞くと今年も地元に帰ってきたなと思うと共に、友人への歯がゆさを感じてしまう。

GW等の長期連休があれば地元へ帰省していた。 決まって地元の旧友4,5人と酒を飲む。

幼稚園からの付き合いなので付き合いはかれこれ約30年。大学時代は私の一人暮らしの部屋や友人の賃貸アパートからはじまり各々の結婚式からの2次会3次会、ここ2,3年で家を建てた友人もいたのでその家のガレージでバーベキューしながら等ライフステージに合わせ(?)飲み会の形式も変わっていった。

会話の内容は他愛ないもので「最近どう?」からはじまる近況報告だ。最近は家のローンの話、仕事や嫁の愚痴等なんだか辛気臭い話も増えてきた。もう少しすれば健康診断に引っかかった話、病気の話、いつも飲んでいる薬の話になるはずである(ますます辛気臭くなるなぁ)。

変わらない事=美徳?

冒頭の「お前は変わったな」発言の友人Sだが、ここ最近、というか社会人になってから徐々に違和感を覚えるようになった。友人Sの過去に固執している意識、そしてどうやらそれに美徳を見出している様に感じる所にだ。

Sは昔の事をよく覚えている。幼稚園から高校、大学に至るまでとにかくよく覚えている。幼稚園児の時に私がしたいたずらで先生に怒られた事、それをSが先生に言いつけた事、当時の私のクラスメイトが誰だったか等(Sは私と別のクラスだった)。話すときは何だか誇らしげなんである(ドヤ顔の時もある)。こんな様な話が彼の中で小学校編、中学校編とあるようだ。

冒頭のハバネロの話は事実だが、高校の時である。あれから15年経つ。彼の基準は高校の時の様だ。イジリの決まり文句の様にも聞こえるが、そこから変わって欲しくないというのも暗に伝えられるように感じる。

そんな彼なのでたまに集まって酒を飲むと、昔ばなしのオンパレードになってくる。何回聞いても笑える鉄板話なら笑って聞くのだが、これがそんなにウケる話でもない。延々気の抜けたビールを飲まされているようなそんな気分になってしまう。毎回これをやられるとしんどい。

変化を受け入れない

私がSが過去思考だと思うのは、新しい事、変化をすることを拒む所にもある。 最近ではこんな出来事があった。

普段地元の友人を集めたLineで何気ない雑談をしているのだが、最近は専らコロナの影響ってどうよ?である。皆在宅勤務になっており、家だと集中できない等の愚痴を口々にこぼしている。 Sも同様に在宅勤務なのだが、愚痴が止まらない。

教員をしているSは「宿題のプリントを各家庭に車で届けるとかどうかしている!」とか、「プリント配るのと並行して家庭訪問しろとか休校の意味ないだろ!」とか「仕事のパソコンは家のインターネットに繋いじゃだめだから作業効率が悪い!」等々。確かに効率悪いし意味もないという指摘はごもっともである。どうやら上からの方針が気に食わない様子だった。私は「Zoomとか使えばいいんじゃない?」とリンクも含め送ったり、「他の地域の学校だとこんな事例がある。」とこれもリンクを送ったりした。私の会社でもリモートワーク用のソリューションがいくつかあるので担当窓口につないでもらえれば提案もできるとも伝えた…がSの反応は芳しくなかった。

「そんな事いったら自分にその仕事が降ってくる。」

「インターネットがない家庭からのクレーム処理が嫌だ。」

「東京のIT企業勤めには、田舎者の気持ちはわからん!」

完全にシャットアウトである。私は「じゃあ、どうしたい?」とメッセージを送ったが他の話題に飲まれ結局返ってくることはなかった。

職場環境に不満はあるが、変えることには抵抗があるようである。

人間変わらずそのままでい続けることは、芯があって素晴らしいともいわれる。 ただ人間は死んでしまう。死ぬ前に生きていかなくてはいけない。

Sの生き方は、変化についていけず寂れた商店街を見ているようで悲しい。

妻の腋にチョロ毛を見つけた ~コロナって怖い~

 やつは腋にいた

今日はGW初日。東京は25度と初夏を思わせる気温だった。私が昼前に起きると先に起きていた妻は暑かったのか、もこもこスウェットからノースリーブの部屋着に着替えていた。

昼を食べた後、買出しに行こうと準備をした。こんな状況なので買出しは私だけ。出がけにほしいものを妻に聞いた。冷凍蕎麦が欲しいらしい。確認が終われば出発。リビングでごろ寝している妻に私は「行ってきます。」と言うと、妻は私に「いってらっしゃい。」と手を振りながら返してきた。

そう。その時”やつ”は現れたのだった。

妻が手を振るその右腋でもう一人(一本)が「いってらっしゃい」と言わんばかりに海中のわかめの如く私にユラユラと語りかけていた。チョロ毛だった。

そのまま黙っていればいいものの、思わず私は「腋毛生えてるよ」と妻に言ってしまった。妻はテレワーク中で人目を気にしなくなったからなのか私に言われて初めて気づいた様だった。「抜こうか?」と聞くと、妻は「いい!」と気恥ずかしいのか少々立腹していた。個人的には抜いてもらわないと、チョロ毛におはようからおやすみまで暮らしを見つめられる事にになってしまう。。。しかしこれ以上妻の機嫌を損ねるわけにもいかず渋々家を出たのだった。

出た後も後で大変である。妻は機嫌の自己修復力が高く普段生活するうえで大いに助かっているのだが、それには時間が少々かかる(2時間くらい)。買い物+喫茶店で時間を潰せば楽々クリアな時間、しかしこの状況である。自粛につぐ自粛で入れる喫茶店はないし、開いていても入る気も起こらない。結局ゆっくり1時間半かけて買い物をした。買い物から戻ると妻の機嫌はすっかり戻っていた(ホッ)。

自粛による影響は、経済にも大きな影響を及ぼしているが家庭に目を向ければ活動範囲の低下に伴い情報量の減少し一時的な視野狭窄状態に陥っていると感じる。時間を持て余しているともいえるし暇ともいえる。普段注意が向かないところにも気が付いてしまう。コロナって怖いなと思いながらも、私は気を紛らわす一環として今こうしてブログを書いている。

そう言えば、帰宅したタイミングで妻の腋をみたらチョロ毛が見事に退散していた。これでおやすみは言わなくてよさそう。

'Hello world'

'Hello world'

高校で落ちこぼれた人間はその後どんな人生を過ごすのでしょうか?高校時代落ちこぼれだった私が一発逆転大成功…を収めたわけでもなくごくごく普通のサラリーマン生活を送る中で思う事を思ったときに書いていくブログです。

  • 名前:いのしか蝶介

  • 年齢:30代

  • 経歴:2浪→地方私立大学(文系)→広告代理店→ITベンチャー→ITホワイト企業(今)

  • 居住地: 田舎→最近東京へ引っ越し